外装色彩計画とは

  • 大規模修繕工事では外壁塗装の塗替え工事がおこなわれます。
  • もちろん今までと同色で塗り替える事はできますが、新しい色にして建物をグレードアップする事もできます。色について十人十色、「現状色に満足している人」「不満な人」「興味のない人」居住者の考えは様々ですが、建築色彩にも流行があり、高経年マンションになると外壁を塗替えても古めかしさを感じます。色彩は視覚情報として人々の心理に働きかけます。大規模修繕工事の機会に色彩を一新することによって、より満足感が得られます。

色彩計画の進め方

1.色彩コンセプト

  • 色彩により工事費の違いや性能差は原則ありませんので、コンセプト作成が大切です。コンセプトは、地域性や建物形状などの特徴を捉え計画します。また、マンションは周辺環境への影響も大きく、自分勝手な色に塗り替える事は避けましょう。その他、景観法により使用色に規制がある事もあるので、事前に行政庁確認が必要です。

2.色彩アンケート

  • 合意形成を円滑にするにはアンケートが大切です。委員会で検討した意図が、居住者に充分に伝わるよう「コンセプト」「色彩案」「それに合わせた色見本」等を作成・展示し、アンケートを実施します。色彩案は誰もが理解しやすいように、現況写真をコンピュータグラフィックス(CG)で加工したイメージ写真を作成すると、視覚的に理解しやすくなります。また提示案は、既存色のまま(現状色)、新しい色(提案色)の2案~3案に集約する事をお勧めします。

3.塗装完了後の印象

  • 塗装工事完了後、「自分が想像した色とは違う」と疑問を持たれる方がいらっしゃいます。
  • その原因の一つは「面積効果」です。大きな面積に塗装された明るい色は一層明るく見え、有彩色は色味が増して見える現象す。
  • もう一つは「対比効果」です。隣り合う色の対比により、明るさや彩度が違って見える現象です。
  • これらの効果や天候・陰影により、CGと実物が違って見える事があります。外装色変更後、建物全体を見られるのは足場が解体されてからです。その後の色変更はできません。塗替え前にできる限り大きな見本で確認する必要があります。